「外国人の視点:日本の横断歩道は危険」という趣旨の番組・・というか、短いレポート・・をTV(多分NHK)でやっていました。なんでも、信号のない横断歩道では車が止まってくれないので危険、という内容でした。
私が歩行者の場合
確かに車が止まってくれません。番組にあった「ドライバーの皆さん、横断歩道を渡ろうとしている人がいたら、必ず止まりましょう」に全面的に賛同。
・・なんですが・・・私、ドライバーでもあるのです。ドライバーの視点から言うと、それなりに反論があります。
まず、道路管理者、規制をする人たちに。
車を運転していると、どこに横断歩道があるのか殆ど分かりません。混雑した道路では「見なくてはいけない」ものが沢山あるので、「この先に横断歩道があります」標識は見落とす事が多い。「横断歩道あり」標識は横断歩道の直前にあるので、それを見た時には「時すでに遅し」、止まる余裕がない場合が多くあります。標識を見て「横断歩道があるな。注意しよう」と思った事はありません。その時には横断歩道そのものが見えているし、歩行者がいれば、それも見えている事が多いのです。そして、多くの場合、遅すぎて止まる事ができないのです。100mくらい前に、見落とす事がないほどの大きさの「横断歩道あり」標識を設置すべきでしょう。
高架橋の下をくぐって右折(見通し悪い)直後に横断歩道がある場所がありますが、そこには「右折直後に横断歩道あり」という看板があります。見習うべし。
それから、
歩道と車道の境界に視界を遮る物が多すぎる。まず電柱。先の方の電柱の列は、ほとんど「壁」のように見えます。それ以外にも信号機の制御装置などなど。何とかしてほしい。歩道上の歩行者なんか見えない。交通安全の「のぼり」が視界を遮っていた例すらあります。
論外なのは駐車違反。もっと取り締まるべきだし、罰則も重くすべきだ。といって、駐車場所、ないんだよね。車って、止めて乗降、荷役ができないと意味がないんだから。インフラの問題だなぁ。
私、運転歴45年。ゴールド免許なんですが、こんな状況です。初心運転者だったら危険でしょうね。
次に、横断しようとしている歩行者さんへ
まずは「姿を見せろ」です。渡ろうとしている人がいると気づけば、それなりの対応ができるのですが、そうではない場合が多いのです。まずは姿を(人がいるという事を)見せてほしい。意図的に隠れているのではないでしょうが、そのように見える事が多い。車からよく見える「安全な」場所で、横断しようとしている「素振り」を見せてほしいのです。それが見えれば減速するなどの対応ができます。
でも悲しい事に、「車からよく見える安全な場所」は多くはありません。特に高齢者や身障者の場合は問題でしょう。これは道路管理者の問題かな。