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2015年7月18日 (土)

「風の道」を歩いてきました。

「風の道」は下津井電鉄の線路跡を整備した遊歩道で、児島から下津井までの6.3km。
今回歩いたのは児島~鷲羽山の3.8km。

下津井電鉄はJR瀬戸大橋線(宇野線)の茶屋町から児島半島先端の下津井を結んでいたローカル私鉄で、線路幅762mmのナローゲージ。茶屋町~児島間が1913年に、児島~下津井間は1914年に開通しました。
1972年に茶屋町~児島間が廃止され児島~下津井間だけが生き残りましたが、これも1990年に廃止されました。線路跡はサイクリング・ロード、遊歩道になっていますが、「風の道」というのは児島~下津井間だけのようです。

全駅プラットホームが残されているし、架線柱も何本かに1本残されていて、「鉄道跡」の雰囲気があります。どうせなら信号機や標識類、枕木、レールも残してほしかったなぁ。行き違いできる駅跡は1線は残し、もう1線は歩道として整備するとか。でも、残すと管理しなくてはならないし・・・。ホームと架線柱で満足しましょう。

Gedc0517さて、出発。まずは起点の下津井電鉄児島駅跡へ行きます。JR瀬戸大橋線、児島駅下車。西口を出て通りへ出ると、
要所々々にこんな案内標識があります。迷わずに行く事ができました。約700m。                  

     

      

 
児島駅の中はこんな感じ。画面奥が下津井方面です。

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児島駅の外観も撮りたかったのですが、天気が良かった(良すぎた)ため、液晶画面に自分の顔や周囲の景色が映りこんで被写体が見えない。見当で撮ったら見事に失敗。これだったら、昔ながらのファインダーのついたカメラの方がいいなぁ。

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最初は住宅地の中を進みます。両側は普通の家ですが、なかには古い家もあったりします。

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最初の駅「備前赤崎」。プラットホームの低さが車両の小ささを想像させてくれます。
この先で国道430と瀬戸中央道児島ICへの道を横切りますが、横断禁止。左折して横断歩道を渡ります。この場所、国道とICへの道がT字路になっていて、風の道は左カーブを描いてTの左上から右下に進んでいます。完全踏破をするならば横断歩道を渡って引き返すのですが、Tの縦線を横切る横断地下道を通ると、いくらか近道ができます。
わざわざ歩きに来て近道もないだろう・・で引き返して風の道を歩いたのですが、結局、横断地下道を通ることになります。

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阿津駅跡。住宅地はこのあたりまでで、その先は田舎の風景になります。

Gedc0531阿津駅先に木のトンネル。トンネル状になるように内側が手入れされているようです。この先は丘陵地帯なので、山の中みたいです。
上り坂なんですが傾斜はゆるやかで、歩いていると「多少上っているかな」くらいにしか感じません。
でも、下津井電鉄開業当時は非力な蒸気機関車やガソリンカーだったので、多分「急勾配」だったのでしょう。

当時の車両などは下津井電鉄歴史資料館で見る事ができます。
小型のタンク機関車で、最大出力・・100馬力あるかな・・最高速度・・40キロくらいかしら、なんてのが走っていたのです。

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JR瀬戸大橋線の下をくぐると海岸に出ます。昔は「視界が開け、海が見えた」んだそうですが、今見えるのは巨大な競艇場。残念。

Gedc0539瀬戸大橋線をくぐった所に、左へ降りる階段があります。これを降りて右に行けば県道21号線で、県道を左に進むと
「競艇場正門前」バス停があります。このバス停からJR児島駅までは約2km。
前半の住宅地の中の部分はどうでもいいならば、ここから風の道に入ることもできます。

 

 

 

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県道側から見ると、自動車整備工場らしい建物があります。整備工場手前のブロック塀に沿って進むと、風の道に出ます。

さて、風の道に戻って、競艇場を過ぎると海が見えてきます。まもなく琴海駅跡。右側(山側)はJR瀬戸大橋線、上の方に瀬戸中央自動車道が見えます。琴海駅の手前右側に変電所があり、その先に右に入る道があります。

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この道を行くと、JR線をまたぐ陸橋があり、その上から高速道路とJR線が合流する場所を見ることができます。瀬戸大橋はJRが下、道路が上の「二階建」ですが、その合流部分がここです。

また風の道に戻って、すぐ先が琴海駅跡。このあたりからは海が良く見えます。鷲羽山駅跡まであと900m。もう少しです。

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線路跡は鷲羽山の北側の谷を行くので山の中といった景色になります。小動物でも出るかと期待しましたが何も出ません。左側数十メートルには人家があるので当然か。

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いくつかカーブを曲がると「いきなり」という感じで高速道路が見えます。道路を見上げると「これより瀬戸大橋」なんて標識が見えます。高速道路の下をくぐり、切り通しをぬけると鷲羽山駅跡です。

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さて、児島から4.5km歩きました。ここらで休憩。

鷲羽山駅には鷲羽山への案内があります。ビジターセンター方面に進むと、古いコンクリートの橋があって、その先に白い建物があります。

Gedc0562前回、「音楽喫茶、時の回廊」で書いた「古いコンクリートの橋」がこの橋で、白い建物が「時の回廊」です。時の回廊は「鷲羽山駅」付近どころか、駅前ですね。ということで、「時の回廊」で休憩。

コーヒー400円

帰りは、風の道を戻って瀬戸大橋線をくぐる所で県道21へ降り、JR児島駅まで歩きました。

 

 

帰りはバスで、と思っていたのですが最終便の時刻を過ぎていました。やれやれ。児島駅まで3kmほど。

風の道は鷲羽山から先、下津井まで続きます。約2.5km。下津井駅跡には古い車両が保存されているそうです。保存しているのはボランティアの下津井みなと電車保存会
この区間も歩いて古い車両を見に行くつもりですが、こう暑くては。秋以降になると思います。

【歩いてみようという方へ】
横断禁止で迂回しなくてはならない所にはコンビニがありますが、それ以外、沿道にはお店も自販機もありません。
前半の住宅地の部分ならば「逃げる」こともできますが、後半部分は一本道で、逃げだせるのは競艇場付近だけのようです。
飲み物などの用意をしてお出かけください。

帰りはバスで、とお考えならば、下津井循環線「とこはい号」の時刻を確認してください。

1時間に1本しかないし、18:00ごろが最終です。

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