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2020年10月10日 (土)

ESL-63復活と改造プロジェクト(2)

2.購入~初期の改造2.購入~初期の改造
【注意】この記事、「ESL-63復活と改造プロジェクト」シリーズには「分解しました」「・・を外しました」などという記述がたくさん出てきますが、これは「私はこんな事をしました」という事を書いただけです。そのような事を推奨しているわけではありません。それが適切かどうかは分かりませんし、同じような事をなさって問題が発生しても私には何もできません。結果として、あなたの ESL-63 が粗大ゴミになっても責任は負いかねます。同じような事をなさるとしても、あくまでも【自己責任】でお願いします。

購入したのは30年くらい前。購入して暫くは、そのままの(購入した時の状態)で楽しんでました。それまでのスピーカーよりは圧倒的にいい音だったので。でも、そのうち「中音にクセがある」ように思えてきました。独特の固有音があるというか、特定の音程が強く響くというか。そこで、中を覗いてみました。天板にある2本のネジを外すと天板を外す事ができます。ネットはマジックテープの堅い側みたいな突起に引っ掛けてあり、簡単に外す(というか、めくる)事ができました。前後面にパンチングメタルの保護板がありました。この保護板、金属板に沢山の穴を空けたもので、本体には両面テープで取り付けてありました。この保護版をたたくと「カ~ン」という音がします。う~む、中音の癖はこの保護版の共鳴であったか。デッドニングできればいいのですが、なんせ穴がいっぱい。これをデッドニングするのは大変だ。えい、外してしまえ。無償修理期間が終わるのを待って外しました。外すのはけっこう大変。かなり強力な両面テープなので、多少の力では外せません。保護版は曲がろうとどうなろうとかまわん。本体を壊さないように気を付けて・・・かなり力がいりましたが、外す事ができました。


【注】この保護版、構造材を兼ねているのが(後になって)分かりました。これを外してしまうと、全体の強度が保てないようです。結果として発音ユニット(「エレメント」と言うらしい)に無理な力が加わる可能性があります。スピーカーを移動するには細心の注意が必用と思われます。


さっそく聞いてみると、中音のクセが殆どない。やっぱりこいつが問題であったか。保護版を外すと、前後に2本づつ、上下をつなぐ柱が見えます。一見してアルミ製。これを叩くと「キ~ン」。本体をバラバラにしないと簡単には外せそうにないので、これはデッドニングする事にしました。当時 Fostex(だったと思う)が売っていたブチルゴム付き鉛テープを買ってきて貼り付けました。ついでに、そこらじゅうに貼り付けました。うん、この方が音がいい。この状態で楽しんでいたのですが・・・

次回は「事件発生~修理」

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